vol46
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人生をかけて守っていきたい存在犬を飼うことで学んだ優しさと強さリーちゃん。磯山さんには、ほかにも多くのことを学ばせてくれました。「リリーとの暮らしで人や物に優しくなり、思いやりが増し、この子を守るために強くもなれたと思います。犬や猫は言葉を話さないので飼い主がしっかりしないといけません。何があっても全力でリリーのことを守っていこうと思います」 また、リリーちゃんと生活していくうちに世の中には飼い主に恵まれない不幸な犬猫がいることを知り、保護犬や保護猫についての勉強を始めた磯山さん。取材当日も保護犬の支援団体のチャリティグッズを身に付けていました。「帰宅すると、『おかえり』と玄関まで迎えに来てくれます。私も毎日の食事や散歩のために規則正しい生活をするようになったり、ホコリやゴミを誤飲しないよう、こまめに掃除をするようになったり。リリーを飼うようになって、いいことばかり増えました」コロナ禍が落ち着いたらまた一緒に旅もしたい リリーちゃんが健康に過ごせるように努力を怠らない磯山さんですが、それでも不安が消えない悩みもあります。「もし私がいなくてリリーがお留守番しているときに地震が起きたら、と考えると不安です。家の中のリリーがよくいる場所の辺りは物が落ちないようにしたり、ペットフードなどを入れた災害時専用のキャリーバッグを用意したり。避難所についても調べてありますが、どうすればいいのか、答えは出ませんね」 本当に、母親のようにリリーちゃんのことばかり案じる磯山さん。もちろん、休日には一緒にお出かけもするそう。「以前は、年に1〜2回は一緒に温泉旅行へ出かけていたし、茨城県の実家にもよく連れて帰り、母親からも孫のようにかわいがってもらっていました」 最近はコロナ禍の影響で旅行は難しくなっていますが、早く世の中が落ち着いてほしいと語ります。「寿命でいえば15年くらいは一緒に暮らせると思いますが、元気に動き回れるうちにと考えると、今が大事。いろいろなところへ一緒に出かけて、楽しい思い出作りをしていきたいですね」物怖じしない愛されキャラ周囲にも幸せを届ける存在 「小さい頃から仕事に連れていくことがあったせいか、どんな場所も物怖じせず、スタジオでも我が物顔です(笑)」という性格のリリーちゃん。 2歳の頃には、動物好きで有名だった志村けんさんの番組でコントにも出演したことがあるそう。「志村さんもリリーをかわいがってくださって、何より志村さんには犬にも愛されるパワーがあるんです。リリーは初対面からお腹を見せていました。とにかく志村さんのことが大好き。見かけると喜んでいたし、志村さんが待機場所から収録に行こうとすると『行かないで!』とアピールしていました(笑)」 志村さんだけでなく、犬が苦手という芸人さんとも仲良くなれるなど、周囲の人に幸せな気持ちを届けているリ日頃の情報収集はSNS食事や検診で健康管理 リリーちゃんの食事は1日2回。健康管理のため療法食をあげています。「おしっこのPH値を調整するための療法食ですが、リリーは好き嫌いがなく、サプリや療法食も嫌がらずに食べてくれるので助かります。食べることが大好きなので早く普通の食事に切り替えてあげたいんですが、あと少しですね」 現在、尿検査は3カ月に1回、心臓の検査は半年に1回のペースで定期的に受けているそう。「私が心配性ということもありますが気になることがあれば、すぐ病院へ行くようにしています。リリーも、今の病院が大好きなんですよ」 かかりつけの動物病院を知ったきっかけはSNS。磯山さんの愛犬ライフにおいて、スマホで見られるインスタグラムが重要な情報収集の場になっているそう。「ワンちゃんや猫ちゃんの飼い主さんたちとつながっていて、そこから情報収集をしています。ちょうどかかりつけ医を変えようか悩んでいたとき、評判のいい先生が開業したと知り、行ってみたら良かったので今でも通っています」4

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