
フグや生牡蠣の食中毒など、人間にも生きていく上で危険な食べ物はあるものです。
そこで今回は、猫の「食べてはいけない」食べ物についてこうの動物病院の河野院長に教えていただきました。
「おはようにゃん」今日も我が家の一員に声をかけて朝が始まります。子猫の時から四肢不全で盲目の彼はもう11歳。これまで肝炎や口内炎を発症したこともありましたが、人の食べ物を与えることなく、体質に合ったフードでの治療を続けています。

さて、今回は飼い主さんによく尋ねられる「猫に食べさせてはいけないもの」として代表的な三つの食べ物についてお話してみましょう。まずはじめに玉ネギなどのネギ類ですが、日常的に食べたり大量に摂取することで、いわゆるネギ中毒になります。ネギに含まれる成分が赤血球を破壊し、赤い尿(血色素尿)が出て貧血や嘔吐等の症状を引き起こします。この成分は加熱しても破壊されないため、煮汁であっても注意する必要があります。二つ目に乳製品。離乳前に牛乳を飲んでも下痢をすることは少ないのですが、離乳後は牛乳の中の乳糖を分解するラクターゼという酵素が減少するため、下痢をすることが多くなります。最後は塩分が多いものです。人の3分の1程度の塩分しか必要としない猫の腎臓にとっては大きな負担になります。体表からほとんど汗をかかない猫は、ナトリウムの排泄を腎臓で行っているからです。塩分の過剰摂取により心臓や腎臓等の障害を引き起こしたり、血尿や尿石症の原因のひとつにもなります。
ペットの可愛らしさゆえについ人と同じ食べ物を与えてしまいがちですが、本来、猫は肉食、人は雑食で消化器官や栄養バランスも異なります。最近では猫にとって理想的な栄養バランスのフードも多数販売されており、お買い求めになる飼い主さんも増えてきています。この機会に家族の一員であるペットの食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

