008 夏本番、熱中症にご用心 【どい動物病院/土居通典 院長】

2016/07/11

本格的な夏の暑さが到来です。 この時期の動物病院には、夕方になって暑さが和らいだ頃に、グッタリした犬を抱えた飼主さんが飛び込んで来ます。 今回は夏に気を付けなければならない熱中症についてどい動物病院の土居先生にお話を伺いました。

夏、夕方仕事が終わって帰宅してみると、犬がグッタリして動かない。 抱き上げてみると身体が熱い、犬は大きく口を開け舌を出してハァハァと苦しそうな呼吸、フラフラとしか歩けない、大量のよだれ(流涎)、これが熱中症で す。 最悪の場合、ショック症状から死に至る事もあります。

犬には汗腺が主に肉球にしかなく、人のように汗を出しての体温調節が上手ではありません。
そこで暑くなると、口を大きく開け舌を出して、浅く速い呼吸で唾液を蒸散させ、気化熱で体温を下げようとします。
原因の中で最も多いのは、暑い日の閉め切った室内での留守番ですが、これと並んで多いのが、閉め切った車内での留守番です。
買い物の時にちょっとだけ・・・、車内での温度の上昇はあっという間です。 車での留守番に慣れていない犬なら、興奮からの熱中症もあります。

また短頭犬種や肥満気味の犬は、熱中症になりやすい傾向があります。 短頭犬種とは、シーズー・パグ・ペキニーズ・(フレンチ)ブルドッグ等を指しますが、構造上呼吸が下手で体温の上昇を招き易い犬種です。

熱中症のような症状が見られたら、とにかく涼しい場所に移動させ、冷水で濡らしたタオル を頭部・腋の下・内股にかけ、扇風機の風をあてます。 それでも呼吸が落ち着かない場合には、お風呂場等で水を直接かけるのが、最も効果的です。 口や鼻に水が入らないように気を付けながら、ひたすら体温が39℃になるまでかけ続けます。 39℃になったら、なるべく早く動物病院に連れて行きます。 気付いた時に意識がない状態であれば、濡らしたタオルで身体を包んで、一刻も早く動物病院に行きましょう。 落ち着いて慌てましょう。

熱中症対策としては、散歩は日中を避け、朝晩の涼しい時間しましょう。 水は常にたっぷりと置いて、飲んでるかどうかを確認して下さい。 少し冷水にするのも効果的です。
犬は自分で窓を開けたり、エアコンのスイッチを入れたりできません。 飼主さんの気配り目配りが必要です。 人も犬も快適に夏を過ごせるように頑張りましょう。

病院情報

どい動物病院 松山市和泉南3-3-19
TEL:089-905-0021
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