動物愛護活動に携わる方々の現場をお伝えしていくこのコーナー。第1回目は愛媛県動物愛護センターで行われている「犬・猫の譲渡会」のレポートをお送りします。譲渡会とは、県内で収容された子犬や子猫を、終生責任を持って飼育する方に限り無料で譲渡するというものです。当日は子供連れの若い夫婦から熟年の夫婦まで、41名もの参加がありました。新しい家族との出会いに期待を膨らませ、会場はとても賑やかな雰囲気に。

犬・猫との対面の前に、まずは「譲渡前講習会」を受けることになります。これは愛護センターのスタッフさんによる講習で、ペットを飼育する上での心がまえや、県内の犬・猫の処分状況など、熱の入ったお話に一同は釘付け。いわゆる「ペットブーム」の華やかさの裏側で、年間7,000頭近い処分があるという現実を目の当たりにして参加者の表情も真剣そのものでした。中でも「(計画的な繁殖制限のために)不妊・去勢手術は、愛護センターみんなの願いです」と繰り返し訴えかけられていたのが印象的でした。最後に「犬・猫を飼うための8つのチェック項目」を確認し、これに承諾できた人はいよいよご対面です。

● 譲渡のための8つのチェック項目
  • 1.家族全員が動物を飼うことに賛成ですか?
  • 2.終生飼えますか?
  • 3.動物を飼うのに適した住環境ですか?
  • 4.転勤や引越しなどの心配はないですか?
  • 5.不妊手術・去勢手術など繁殖制限の必要性を理解できますか?
  • 6.経済的余裕はありますか?
  • 7.ご近所に迷惑をかけずに飼えますか?
  • 8.法律や条令などの決まりを守れますか?

この日は健康診断を受けた元気な子犬11頭が譲渡に出されました。あまりの可愛らしさに大人も子供も大はしゃぎ!そこで「運命の子」と思う子犬がいれば申請を行い、抽選によって譲渡されていきました。譲渡を受けた飼い主は、愛護センターが行う子犬のしつけ方教室を後日必ず受けることになっています。また、飼い主は保健所への登録と、不妊・去勢手術の報告も義務付けられています。これは同センターが考える「正しい飼い主のメッセンジャー」として、地域の模範飼い主になってもらうことを目的としています。

譲渡会ですべての収容動物が救われるわけではありませんが、地域住民の動物愛護精神に対する意識を高めるきっかけにはなるはずです。不幸な命が1つでも救われることを願って。

取材協力:愛媛県動物愛護センター
〒791-0133 松山市東川町乙44-7 TEL 089-977-9200 
休館日/毎週月曜日(祝・祭日は翌日) 年末・年始(12月29日から1月3日)

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